第48回衆院選は、自民・公明の与党が定数の3分の2(310)を上回る313議席を獲得して大勝した。神奈川15区では、自民党の河野太郎外相が全国の小選挙区で最多となる15万9647票を獲得して8選を決めた。17区でも牧島かれん氏が11万7003票で当選し、大磯・二宮町と中井町の選挙区は自民2氏が強さを見せた。
衆院選から一夜明けた23日、平塚市のホテルで150人を超える支援者に迎えられた河野外相は「日本一の応援団の皆様に支えられ、幸せだと思っています」とあいさつし、だるまに目入れを行った。
北朝鮮への危機管理対応や与党候補の応援に追われ、選挙期間中に選挙区入りできたのは2日間のみ。それでも強固な保守基盤と知名度を生かして支持を広げた。与党で3分の2以上の議席を確保したことで「参議院で法案が否決されても再可決ができる、憲法改正の発議ができる、さまざまな意味で重い議席数」と述べ、「謙虚に受け止め、日本の未来が明るくなったと言っていただける政治をしていきたい」と表情を引き締めた。
社民党の佐々木克己氏は、野党の候補者一本化により共産票も集めて政権批判の受け皿を狙ったが、河野外相の牙城を崩すことはできなかった。希望の党の公認を受けた乃木涼介氏は、俳優としての知名度を武器に地元大阪からの国替え選挙に臨むも振るわず。「安倍政権打倒を目指したが残念。雨続きで通りには人が少なく、ただでさえ日にちがない私にとっては不利だった」と肩を落とした。
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開票作業が始まった22日午後8時、早々に当確が伝えられた17区の牧島氏。50人近い支援者から万歳でたたえられ「それぞれのまちからいただいた沢山の課題があり、いち早く結果を出さなければいけないものもある。まちを元気にしていくために、力を注いでいきたい」と意気込みを語った。
神山洋介氏は、前回の衆院選で民進党から出馬し比例当選を果たしたが、希望の党から挑んだ今回は比例復活もならず涙をのんだ。「大変厳しいということは理解していたが、これだけ多くの方々に支えていただきここまで戦えた」と支援者に頭を下げた。共産党の横田英司氏は「市民と野党の共同候補として臨んだが、市民に浸透させるには時間が足りなかった」と選挙戦を振り返った。
各町の投票率は以下(かっこ内は前回)。▽大磯町56・44%(54・53%)▽二宮町57・93%(56・84%)▽中井町58・46%(55・14%)
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