筑波大学剣道部として「全日本学生剣道優勝大会」に出場した 西山 晃平さん 二宮町山西出身 23歳
筑波大剣道史に名刻む
○…学生剣道の団体日本一を競う「第65回全日本学生剣道優勝大会」で、筑波大学の2年ぶりとなる優勝に貢献した。「とにかく頂点に立ちたいという一心で、緊張はありませんでした」と、来春の卒業を控えて臨んだ最高峰の舞台で躍動。2011年以降、1年おきに優勝している戦績にあやかり「先輩には『ジンクス通りに頼むぞ』と言われていたのでよかった」と相好を崩す。
〇…大会には、各地の予選を勝ち抜いた64校が出場。強豪ひしめく関東予選を優勝で飾り、満を持して臨んだ日本一の舞台だった。「後ろの選手が強いので、自分はチームに流れを持ってくる役割」と、ほとんどの試合で先鋒を任された。全国の常連、鹿屋体育大学との決勝は「慎重になりすぎてしまった」と攻め手を欠いて引き分けると、大将まで7人全員が引き分けという拮抗した試合展開。大将による代表戦を制した瞬間、有終の美を飾れた喜びを部員と共にかみしめた。
〇…「チャンバラみたいで格好いいなと思って」と、幼稚園年長のころに兄と二宮剣道部に入部した。試合に負ける悔しさが上達を後押ししたといい、「試合ごとに反省し、考える剣道ができるようになった。二宮剣道部は、自分の土台を作ってくれた場所」と感謝する。剣道の面白さは、駆け引きの先にある一瞬の勝負。「竹刀の振りが速いだけで勝てるわけじゃない」と気持ちを込める。
〇…鎌倉学園高校時代にインターハイ出場を果たした実績を引っ提げて筑波大に進んだが、「このままじゃやばい、本当に頑張らないと通用しない」と、名門校に集まる部員のレベルに圧倒されたという。同級生から刺激を受け、先輩部員の稽古を参考に研さんを積み重ねた不屈の意志は、学生日本一に帰結した。「自分の持ち味である攻撃力を磨いて、もっと強くなりたい」。卒業後も剣道に携わり、「社会人日本一」の称号をつかむことが夢だ。
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