1月26日の文化財防火デーを前に、大磯町国府本郷の西長院で20日に文化財消防訓練が行われた。大磯町消防本部や消防団本部、分団などから約25人が参加し、寺の関係者らと連携して火災発生時の対応や文化財の保護、消火作業など一連の流れを確認した。
訓練は本堂からの出火を想定して行われ、火災を発見した鈴木康裕住職が119番通報。初期消火と同時に、寺の本尊で町指定有形文化財の石造地蔵菩薩立像に見立てた箱を運び出した。消防車両が到着すると、境内に設置した対策本部が逃げ遅れた人の有無などを確認し、本堂に向かって一斉放水した=写真。
訓練を終えた鈴木住職は「防火の大切さを改めて実感することができた。日々の生活の中で私たちができることを話し合い、みんなで協力していきたい」と表情を引き締めた。
文化財を守るための消防訓練は、旧吉田茂邸が火災で焼失した経験を教訓に町内の寺社で2009年度から毎年実施されている。
大磯・二宮・中井版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|