大磯・二宮・中井版 掲載号:2018年2月9日号
  • LINE
  • hatena

平昌(ピョンチャン)パラリンピックで選手団長として日本代表チームを率いる 大日方(おびなた) 邦子さん 横浜市出身 45歳

小さな「できた」を積み重ねて

 ○…3月に韓国・平昌で開催されるパラリンピックに日本代表選手団長として臨む。自身もかつて代表選手として94年のリレハンメルから長野、ソルトレークシティ、トリノ、バンクーバーと5大会連続で出場し、金メダル2個を含む10個のメダル獲得は日本人の冬季最多。「他の世界大会と比べても特別な大会。独特な雰囲気の中でも普段の実力を発揮できるよう、選手をサポートしていきたい」

 ○…県立柏陽高校2年の時に、座ったままでも滑れるチェアスキーの存在を知り、冬は月に1回ほどの頻度でゲレンデに向かった。初挑戦のリレハンメルは「出るだけ」だったが、その後に練習を本格化させた。そして迎えた98年・長野。冬季大会での日本人女性初の金メダルを手にした。そのことは自身だけでなく、パラリンピックの認知度をも上げることにつながった。選手時代は海外で練習を重ね、1年の半分を雪上で過ごした。

 ○…交通事故で足を失ったのは3歳の時。父の手があとわずかでも遅ければ、足だけでは済まなかった。「命が残っているというのは、きっと何か意味があるのよ」。母の言葉はいつも背中を押した。一方で、当時の記憶は幼すぎて残っていない。そのため義足での生活に抵抗はなく、木登りやブランコが大好きだった。学級委員にも手を挙げるほど活発な姿に、「障害者なんだから大人しくしていればいいのに」との心ない声もあった。だが、「できることはなんだろう、どうしたらできるだろうっていつも考えてた。些細なことでも、『できた』っていう喜びは大きかった」。ひたむきな好奇心で道を拓いてきた。

 ○…「選手を見て、かっこいいでも、かわいいでもいい。『あの選手の太もも、すごいな』でもいい」。それは例えば、片足で可能性を追い続けるアスリートとの出会いにもなる。「障害があるないは関係ない。いろんな競技を知って楽しんでほしい」。祭典を前に声は弾む。

大磯・二宮・中井版の人物風土記最新6件

三原 一晃さん

横浜DeNAベイスターズの球団代表でチーム編成の最高責任者として舵を取る

三原 一晃さん

1月18日号

諸遊 耕史さん

二宮町で初の「第九」公演を指揮する

諸遊 耕史さん

1月11日号

水口 圭三さん

二宮町で初となる地域電力の発起人

水口 圭三さん

12月21日号

中村 ひろみさん

ぬくもり人形を制作する

中村 ひろみさん

12月7日号

近藤 煕一さん

一般社団法人中井町シルバー人材センター理事長を務める

近藤 煕一さん

11月30日号

尾上 文男さん

中井町あかりの祭典実行委員長を務める

尾上 文男さん

11月23日号

大磯・二宮・中井版の関連リンク

あっとほーむデスク

  • 4月1日0:00更新

  • 3月11日0:00更新

  • 3月4日0:00更新

大磯・二宮・中井版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

身代わり地蔵ご開帳

身代わり地蔵ご開帳

大磯・西長院 24日に縁日

1月24日~1月24日

大磯・二宮・中井版のイベント一覧へ

最近よく読まれている記事

コラム一覧へ

  • 大磯歴史語り

    明治150年記念連載

    大磯歴史語り

    第14回「西園寺公望【1】」文・武井久江

    1月11日号

大磯・二宮・中井版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2019年1月18日号

お問い合わせ

外部リンク