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大磯 高来神社で高麗寺祭 勇壮 山頂へ神輿渡御

文化

公開:2018年4月13日

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急斜面を綱で引き上げる
急斜面を綱で引き上げる

 大磯町高麗の高来神社で、4月20日(金)から22日(日)まで「高麗寺祭」が行われる。祭の山場は、20日に行われる神事「山神輿」。高麗山(標高168m)の麓から山頂を目指し、重さ250kgの神輿を引いて急斜面の坂を一直線に登っていく勇壮な様で知られる。

 山神輿は江戸時代の寛永年間に始まったとされ、大磯町の指定民俗資料(無形民俗文化財)に指定されている。かつて旧暦の3月18日に門前市が開かれていた頃、その喧騒から高来神社の御霊を遠ざけようと神輿に移し、山頂の上宮まで担ぎ上げて仮宿させたことに由来するといわれる。

神輿のロッククライミング

 絶壁のような急斜面を登り詰めることから「神輿のロッククライミング」とも呼ばれるこの神事。使用される神輿は、激しい衝撃に耐えられるよう頑丈なケヤキで作られ、平地で担ぐ神輿と異なり金具や華美な装飾が少ない。また大きさもやや小ぶりなのが特徴。

 前棒の担ぎ手が舵取り役を務め、後ろ棒の担ぎ手が神輿を押し上げるように進む。また前棒に結んだ「親綱」と呼ばれる長さ80mの大綱も使って神輿を引っ張り上げ、周囲の木にも綱を巻き付けて神輿のバランスを取る。親綱の引き手は、高麗山神輿保存会(原田勝司会長)のメンバーに、東海大学の学生ボランティアや町内外からの一般参加者が加勢して務める。

山神輿は20日夕方から

 山神輿の上宮渡御は20日の午後6時から。還御は22日の午前11時30分から、斜面が緩やかな女坂を約1時間かけて下山する。神社に帰還後、境内で昇殿神事が執り行われ、巫女による「浦安の舞」などが奉納される。

 親綱の引き手を募集中。問い合わせは大磯町生涯学習課【電話】0463・61・4100へ。

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