第5回大磯町フォトコンテストで最優秀賞を受賞した 夢藤 昌彦さん 大磯町東小磯在住 74歳
IT駆使 技術系カメラマン
○…大磯町フォトコンテストで応募作品が最優秀賞に選ばれた。同じテーマの作品が並ぶなかで、絶妙の構図と描写が審査員の心を掴んだ。「左義長は今回が3回目の挑戦。過去の失敗から対策を練り、最後は風と潮が味方してくれた」と満面の笑みを浮かべる。
○…「自分は技術屋なので」と話す通り、撮影方法は独特。タブレットPCを使いこなし、事前に撮影ポイントの天気や風向き、潮の流れ、太陽の動きなどをチェック。それらを計算してカメラの設定も済ませた万全の体制で撮影に出る。「現地に着いてから構図や設定を考えだすとチャンスを逃してしまう」からだ。大磯のフォトコンでは入賞の常連だが「実はネイチャー系より動物が得意」。大磯海岸に飛来するアオバトを捉えた作品はどれも躍動的で、観光協会のポストカードやNHKの番組で使用された。
○…鎌倉市出身。湘南高、電気通信大学を経て電電公社(現NTT)に入社した。転勤族で家族を連れて日本各地を巡り、光ファイバーの開発や海外での海底ケーブルの敷設などに携わった。大磯には20年ほど前、奥さんの実家の隣に家を建てて移り住んだ。「この辺りで海の写真を撮るのに一番適しているのが大磯」とまちの魅力を語る。
○…カメラに目覚めたのは犬を飼い始めてから。「それまでは家族を撮る程度だったのが、プロの写真を見て、どうしたら自分でも上手に撮れるか考えるようになった」。独学で撮影を重ね、犬の専門誌などに投稿するうちに、そのカレンダーに毎年採用されるほどの腕前になっていたという。現在も2匹の愛犬を撮り続けている。最近、花の写真を撮り始めた。「新しい挑戦。今までと撮り方が違うので、凝りだすと大変」と話しつつも、嬉しそうに目を輝かせた。
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