2020年度から小学校で必修化されるプログラミングの体験講座が、二宮町の一色小学校で6月11日と20日に開かれた。児童はビジュアルプログラミング言語の「ビスケット」を使って絵を描いたり、動かしたりしてプログラミングの初歩に触れ、多くの子どもが「よくわかった」「またやりたい」と興味を示した。
学校・地域の連携で先取り
「マウスの左側を指でポチッとします」。20日に行われた講座では1年生から3年生までの児童39人が講師の指示に従い、マウスの操作に慣れることから始めた。コンピュータの画面上にある弁当箱におにぎりや卵焼き、トマトなどの具材の絵をマウスで移動させ、色とりどりの弁当を作った。
自分で描いた絵を動かせる「メガネ」というツールも試した。児童らは、左右のレンズに魚の絵を入れると魚が垂直や水平、左斜め上などに動くさまに「おもしろい」と大喜び。メガネに入れる二つの絵の配置を変えることで、魚が動く方向や速さを操作できることに気づいた。同校の「友情の山」で観察できる蝶やカブトムシなどの生き物の絵も作成。各パソコンから送信した全員の絵がスクリーンに表れ、「うわー。いろんな虫が大発生して動いている」と歓声を上げた。
学ぶ意欲引き出す
プログラミング体験講座は、安心して住み続けられる地域づくりを目指す一色小学校区地域再生協議会と同校、湘南二宮ITクラブがコミュニティ・スクール活動に位置付けて主催した。全校児童を対象に受講者を募集。児童59人が参加し、高学年と低学年に分かれて放課後に講座が行われた。村田邦子町長や町職員なども見学に訪れ、府川陽一教育長は「子どもの目がきらきらしている。まずはパソコンにふれるのが楽しいと思えることが一番大事」と話した。
高学年の児童からは「次はゲームを作ってみたい」「説明が分かりやすくて、どんどんできた」「自分が命令した通りに動くのが楽しい」といった感想が寄せられた。
同協議会とITクラブ、一色小では今後、プログラミングを継続して学びたい児童のための講座や地域住民向けの教室の開催も検討していくという。
今回の体験講座ではITクラブが教材を提供、講師を派遣した。同クラブは総務省が実施する「若年層に対するプログラミング教育の普及推進事業」の一環として昨年、二宮小学校でプログラミング体験講座を開いた。
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