大磯町在住の画家・イラストレーター、たかしまてつをさん(50)=人物風土記で紹介=が絵を担当した絵本「いっしょにするよ」(角川書店・税別900円)が、6月28日に出版された。文を手掛けた絵本作家の風木一人さんとの共著でシリーズの3作目。
たくさんの鳥の中から長い・赤い・丸いなど違うものを見つける楽しさを伝えた1作目、絵本をさわって楽しむ2作目を経て、今作では一緒に何かをする楽しさを伝える。作中には「とことこ」「じゃっぼーん」など乳幼児が好きな擬音語が盛り込まれ、親子で読み上げながら楽しむことができる。
線1本にもこだわり
製作時、たかしまさんは風木さんや編集者と試作品を持って幼稚園へ赴き、子どもの反応や保護者の感想などを取り入れながら何度も修正を重ねたという。「かわいいと思ってもらえるのが一番。線の少ないシンプルな絵柄なので、線の太さなど細かい変更一つで印象がガラッと変わってしまう。線1本、一枚一枚を何回も描き直しました」
絵本は全国の書店やインターネット通販サイトなどで購入できる。たかしまさんは「作画はデジタルですが、手ざわりや温かみが感じられるような描き方にこだわっています。絵本は何度も読み返すものなので、そのたびに異なる発見や楽しさを感じてもらえれば嬉しいです」と話している。
たかしまさんはミリオンセラーの英語学習書「ビッグ・ファット・キャット」シリーズや、糸井重里氏主宰のウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」連載の4コマ漫画「ブタフィーヌさん」などを手掛けた。2年前に都内から大磯へ移住し、自宅兼店舗の「At GALLERY N’ CAFE」に作品を展示しながら創作活動を続けている。
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