明治150年をきっかけに国・県・大磯町で整備を進める「明治記念大磯邸園」の都市計画原案説明会が7月21日に大磯町保健センターで開かれ、町民約20人が参加した。
同園は旧伊藤博文邸(滄浪閣)を中心とした歴史的な建物群と周辺の緑地を含む約6haを整備し、一体的な保存・活用に向けて検討を進めているもの。説明会では町から都市計画原案の内容や計画決定までの手続き、国土交通省の担当者から同園整備の流れや基本計画の策定スケジュール、施設配置イメージ案など計画の検討状況が説明された。
説明によれば、国・県・町と有識者からなる検討委員会を4回実施して年度内をめどに基本計画を策定。2019年度から詳細設計や関係機関との協議を進め、着工はそれ以降となる予定。また計画地東側の旧大隈重信邸・旧陸奥宗光邸と西側の旧伊藤邸・旧西園寺公望邸跡(旧池田成彬邸)をつなぎ回遊性をもたせるための園路、旧伊藤邸の庭園と樹林地の再生、エントランスや管理施設の配置案なども示された。国・町は「現時点でのイメージ。今後、関係機関との調整や町民の意見を反映し変更する可能性がある」と強調した。
国・県・町の役割分担については「歴史的建物群とその周辺は国が整備、特別緑地保全地区とその周辺については県からの財政的・技術的支援のもとで町が整備する考え」を示し、財政負担については「極力、町に財政負担が生じない方向で調整を進めている。町としても早期に決定し町民に示していきたい」と答えるに留まった。会の最後に設けられた質疑応答では、町民から計画の具体的な内容や周辺環境への影響などに関する質問や意見が相次いだ。
今回発表された都市計画原案は町本庁舎や国府支所、町ホームページで縦覧が可能。町では8月14日(火)まで原案に対する意見を募集し、都市計画案の作成に役立てる。
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