大規模な地震や集中豪雨などによる被害が発生したときに迅速で的確な対応をするために、二宮町は職員を対象にした防災研修を7月20日に行った。2015年9月の関東・東北豪雨で鬼怒川の堤防が決壊して甚大な被害を受けた茨城県常総市の職員を講師に招いた。
防災危機管理課の溝上博副参事と猪瀬啓介さんが、当時の被害状況や市の災害対応などを振り返って説明。救助や支援を求める市民からの電話が鳴りやまず、職員が電話応対に追われ、災害対策本部が本来の役割を担うことができなかった経験を語った。
反省点や課題から見えた災害対策の見直しや、避難勧告・指示などを発令する同市の「タイムライン」の策定についても紹介。溝上さんらは「被害状況に関する情報を集めて分析し、対応の指揮を執る部署は1カ所に置くべき」「行政と住民それぞれにとって、災害対応教育と訓練をしておくことが欠かせない」などと教訓を伝えた。
研修には各課の職員や消防署員、学校長なども参加。町防災安全課は「これまで二宮町は大きな災害に遭わずにきた。職員全体で災害への対応力を備えていきたい」と話す。
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