任期満了に伴い11月18日に投開票が行われる二宮町長選挙に、元町議会議員の脇正文氏(62)が立候補する意向を明らかにした。
本紙の取材で脇氏は出馬の動機について、人口減少や少子高齢化が進むなか「小さな行政で最大限の住民福祉を実現するまちづくりが必要だ」と説明。「現職に町政を任せられない」とも述べ、村田邦子町長が4年前の選挙で掲げた公約を取り上げ「在任中の町長退職金廃止など公約が守られていない」と指摘した。
行政コストの削減には「無駄な事業をやめ、町職員が行っている業務の外部委託を積極的に進めるべき」と主張。子育て世代の移住・定住に向けて「子どもたちが勉学やスポーツ、文化芸術などそれぞれの得意分野で自信を持てるように教育環境を整えたい」と話した。
おもな施策として、理科や図工の授業で使用する教材費の無料化、乳幼児の紙おむつの補助、火葬料の個人負担軽減、災害対策における主要な町道の電線地中化などに取り組む考えを示した。
また、議員を務めた経験から「議会では議員の発言が通らないことがある。行政の長に就き、二宮町に新しい風を吹き込みたい」と意欲をみせた。
脇氏は二宮町出身。横浜国立大学教育学部を卒業後、学校教諭として二宮・山西・一色の各小学校に勤務。2010年の町議選で初当選、1期務めた。前回14年の町長選に立候補して敗れた。
町長選には9月25日時点で、現職の村田町長と町議の添田孝司氏が正式に出馬を表明している。
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