大磯警察署は9月19日、集中豪雨による浸水や河川の氾濫などの風水害に備えた訓練を大磯ロングビーチで実施した。
大磯署の署員をはじめ、大磯町危機管理課と二宮町防災安全課の職員、大磯プリンスホテルの社員ら計35人が参加。熊本地震にも出動した県警本部危機管理対策課「即応対策チーム」から2人が指導に訪れた。
訓練ではゴムボートの組み立てや操船をはじめ、救命浮き輪やレスキューロープの投げ方、浮き具代わりにペットボトルやごみ袋を使う手法、ロープを素早くしっかりと巻きつける結び方などをおぼえた。また着衣泳法の訓練も行い、警官の装備とほぼ同じ8kgの重りを付けて泳いだ署員は「この状態で人を助けられるとは思えない」と服を着て泳ぐ危険性を身をもって体験し「いかに水に入らず、周囲の協力を得ながら安全・迅速・簡単に要救助者を助ける方法をまず考える。泳いでの救助は最終手段」という水難救助の基本的な考え方をかみしめていた。大磯署の菊池紳太郎巡査長は「訓練を通じて、技術や知識だけでなくいざという時に気持ちの上でも冷静に対処できる。いつ起こるかわからない有事に日頃から備えていきたい」と感想を述べた。
大磯署は「2年後の東京五輪に向けて、関係者が顔を合わせ危機管理の共有をする必要がある。今後も1回でも多く実施していきたい」と話した。
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