二宮町の一色小学校地域こうりゅうルームで10月20日、同町在住でイラストレーター・絵本作家の相澤るつ子さんが「戦時下の二宮の子どもたち」をテーマに講義を行った。地域の文化と歴史を学ぶ連続講座「もっと知ろう一色・二宮」の第4回目。
相澤さんは今年8月、町内に住む戦争体験者2人から聞いた話をもとに、
絵本『小さな町二宮のちょっと昔のこどものくらし』と『ぼくたちのせーとばらい 二宮町山西のどんどやき』を制作した。
講座では、本にまとめた昭和10年から終戦までの子どもたちの遊びや一日の生活、戦時中の学校の様子などについて解説。「井戸の水くみや風呂焚きは子どもの仕事だった。家庭の中で子どもは必要な存在で、家の仕事を手伝うことが自己肯定感を育むのに役立ったのでしょう」「戦前・戦中の普通の人々の暮らしを若い世代にしっかりと伝えたい」と語った。
子ども時代の話を相澤さんに伝えた善波喜代治さん(86)も講座に同席。終戦翌日に相模湾の水平線上にアメリカ軍の軍艦が並んでいた光景を目にした体験を語った。
2冊の絵本は町民グループ「戦時下の二宮を記録する会」が発行。頒価各500円。二宮町の吉田屋書店(【電話】0463・71・0321)で取り扱っている。
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