箱根駅伝で「山の神」と称えられた元陸上選手の柏原竜二さん(29)が10月23日、二宮西中学校で夢をテーマに講演した。
柏原さんは、幼稚園から大学までに抱いた夢がパン屋に始まり、野球選手や獣医、飼育員、ゲーム会社へと変わっていったことを説明。「さまざまな人と出会い、接することで夢は移り変わる」と話し、「可能性を広げるために勉強は大事。どうせ叶わないと思わず、夢を持ち続けてください」と生徒たちへ呼び掛けた。
東洋大学時代に箱根駅伝の往路5区で4年連続区間賞を獲り、区間記録を3回更新した柏原さんは同大卒業後、富士通の陸上競技部に所属。昨年4月、現役生活に区切りをつけた。
現在は企業スポーツ推進室の社員として企業の社会貢献活動に取り組み、同社アメリカンフットボール部・フロンティアーズのマネージャーを務める。「みんなにアメフトチームの試合を観に来てもらうことが今の私の夢」と語った。
質疑応答では、長距離を速く走る方法や食事などについて質問が相次ぎ、柏原さんは「長距離走のコツは足と腕をしっかり動かし、体の力を抜くこと」とアドバイス。「『山の神』と言われてどう思っていたか」とたずねられ、「そう言われて終わるだけなのは嫌だった」と当時の心境を振り返った。
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