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震災記憶を教訓に 二宮町に学生語り部

社会

公開:2019年1月25日

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被災経験を元に災害への備えなどについて語る武山さん(右)と添田さん
被災経験を元に災害への備えなどについて語る武山さん(右)と添田さん

 二宮町主催の防災講演会が1月20日にラディアンで行われ、東日本大震災で被災した若者が当時の状況や災害への備えなどについて語った。

 語り部を務めたのは、宮城県東松島市の高校生と大学生でつくる震災ガイドのボランティアグループ「TTT」の添田あみさん(大学2年)と武山ひかるさん(高校3年)。グループは2015年5月に活動を開始し、現在は6人のメンバーが現地ガイドや全国各地での出張講演をしている。

 被災時に同市の大曲小学校6年生だった添田さんは、今年成人式を迎えるはずだった友人を亡くした。「下校時にバイバイして別れたきりに。『あの時こうしていれば』と後悔する人をなくしたい、被災者から支える側になりたいと希望を持ち、語り部になった」と話した。

 同小4年生だった武山さんは母親と高台に避難したが、自宅へ毛布を取りに戻る途中で津波に遭遇。車から脱出して近くの小学校へ避難したという。当時目の当たりにした光景や記憶を克明に語り、「津波で流された車の中に行方不明者がいないか自衛隊員が確認し、赤いバツ印を付けた。大人はそれを子どもに見せまいと『避難所から出てはだめ』と言っていた」

 武山さんは避難所生活でみえた課題についても触れ、「被災直後は混乱する。顔の見える関係を築き、避難所運営では縦の関係よりも横のつながりで対応することが必要。小中学生に役割を与えることも円滑な運営に役立つ」とアドバイスした。

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