二宮町教育長を務める 森 英夫さん 二宮町百合が丘在住 61歳
子どもの笑顔原動力に
○…一色小学校で先行導入したコミュニティ・スクールが、4月から町立小中学校全5校でスタートする。学校と保護者、地域住民が学校運営協議会を設立し、地域とともにある学校づくりを推進していく。「学校区ごとの特色や文化を大事にしながら、地域に根差した教育を目指す。学校と地域住民が互いに何をできるのかを考え、ウィン・ウィンの関係を築いていきたい」と話す。昨年12月、教育長に就任した。
○…二宮町の児童・生徒の印象は「素直な子ども」。自動車エンジニアの地域住民が「先生」となって小学生に未来の自動車や自動運転などについて教える「授業」を見学し、「地域の人の教育に対する思いは熱い」と感じたそう。二宮高校がインクルーシブ教育の推進校になることに触れ、「障害のある子どもも一緒に生活・学習し、多様性を学ぶ機会を広げていくことも必要」と語る。
○…秦野市出身。父と同じ教育の道に進み、同市の小学校に勤務した。愛鳥モデル校に指定された本町小のころは、フィールドスコープを担いで先輩教諭と山里を歩き、野鳥観察を重ねた。子どもたちの愛鳥活動に対する関心を高めるために、教師自ら実践。オオタカの調査にもあたり、「目の前でオオタカが広げた羽根はとても大きなものでした」と身を乗り出して両腕を伸ばす。大根小で教頭、鶴巻小で校長を務め、県の事務所で教育行政に携わった。
○…モットーは「思いやりの心を大切に」。「自分がして欲しくないことは、人に対してもしてはいけない。子どもたちにずっと言い続けてきたことです」。夫婦で日帰り温泉に出掛けるのがリフレッシュ。「この前、ジョウビタキを見つけました」と吾妻山の麓にある教育委員会事務所の窓の外に温かな視線を向けた。
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