大磯町は2月14日開会の町議会3月定例会に、2019年度当初予算案を提出した。一般会計は前年度比16・8%増の108億5100万円で過去最大。大型事業である「明治記念大磯邸園」や「大磯港みなとオアシス」の整備に本格的に舵を切った。
今後の人口減少を見据え策定した「第四次総合計画後期基本計画」と「大磯町人口ビジョン・総合戦略」を元に、「子育て」「教育」「健康」「経済」「安全・安心」に重点を置いたという予算編成。
歳出では明治記念大磯邸園整備事業(13億1540万円)と大磯港みなとオアシス推進事業(3億4730万円)の二大事業に加えて、防災行政無線補完システムの導入(3470万円)、町立小中学校への空調設備導入(2350万円)、地域会館へのAED設置(88万円)などを新規事業に盛り込んだ。また継続事業として(仮称)東部子育て支援センターの整備(2650万円)、(仮称)茶屋町会館の建替(3910万円)、大磯駅前広場整備計画の検討と測量(550万円)、町立小学校へのタブレットパソコン導入など(870万円)、教育研究所の移転整備(1500万円)などを計上している。
町債・財調で補てん
歳入では、柱となる町税で個人町民税・入湯税などが増加したものの、法人町民税・固定資産税などの減少により前年度比0・6%減の47億8400万円となる見込み。町債の増加などにより、歳入全体に占める町税の割合は前年度の51・8%から44・1%になった。また10月の消費税率引き上げに伴い地方消費税交付金が5900万円の増。明治記念大磯邸園や大磯港みなとオアシスの整備に伴い国庫支出金が6億1540万円増、同園整備や参院選の実施などにより県支出金1億120万円増を見込む。
不足分の財源は町債発行や財政調整基金の繰り入れで賄う。町債は大磯邸園とみなとオアシスの事業債などにより、前年度の1・8倍(8億6000万円増)となる13億4180万円を発行。財政調整基金は3億5600万円(6600万円増)を取り崩して財源不足に充てる。
特別会計を含めた総額は前年度比5・9%増の202億2100万円。
19年度予算案や18年度補正予算案、条例改正案など16議案を審議する3月定例会は3月18日(月)まで。一般質問は2月25日(月)に6議員、26日(火)に5議員が質問する予定。
(2月11日起稿)
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