大磯町の観光キャラクター「いそべぇ」が、2月17日に大磯港で開催された大磯市(おおいそいち)に登場して「リフレッシュ」後の姿を初披露した。ネット上で資金を募るクラウドファンディングの手法を同町が初めて活用した例で、町は検証結果を今後の行政改革などに役立てる考えだ。
いそべぇは明治時代から現代にタイムスリップしてきたというアオバトの男の子。約6年前の初登場以来、町内外の様々なイベントに出演して大磯のPRに一役買ってきたが、近年は働き過ぎで汚れや傷みが目立つようになっていた。町は昨年秋に「リフレッシュ」(着ぐるみの新調)と「おきがえ」(衣装制作)にかかる費用を、インターネット上で資金提供を呼びかけるクラウドファンディングの手法を使い募集。挑戦期間内に目標金額の100万円を超える103万6193円が町内外から寄せられた。
リフレッシュを済ませ、いよいよ初公開となったこの日。大磯港の芝生広場に法被姿のいそべぇが登場すると、待ち受けていたファンや子どもたちから拍手や驚きの声とともに「よかったね」「丸くてかわいい」などの声援が送られた。グリーティングも行われ、新しく生まれ変わったいそべぇと一緒に写真を撮ろうと家族連れなどが列を作った。クラウドファンディングにも協力したという二宮町の40代女性ファンは「想像より丸かったけれど可愛い。きれいになって本当に良かった」と嬉しそうに語った。
いそべぇもフリップで「みんなのおかげだべぇ。法被もかっこいいでしょ」と感謝を伝えていた。
新たな財源となるか
一応の成功を見た同町のクラウドファンディングプロジェクトだが、新たな財源確保の手段として見るには難しい。募集開始から期間半ばまで苦戦したこともあり町は「紹介動画の作成などの策を講じ、地元企業のご支援、テレビの全国放送で取り上げられるなどの幸運もあって、なんとか達成できたという認識。他自治体でも2回目以降は苦戦している」(町担当者)と次の展開には慎重だ。
「今回はクラウドファンディングが大磯町でも成り立つのか、ノウハウの蓄積なども含めた試行的な側面がある」とし、課題を検証した上で次の動きを検討するという。
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