食事の支度と片付けについて考える男女共同参画フォーラムが、二宮町のラディアンで2月11日に開かれた。二宮高校生徒会や町内外から幅広い世代が集まった。推進会と町が主催。
二宮高校の生徒と町民らを対象にした事前アンケート(男女391人回答)の結果報告があり、「あなたは食事を作っているか」の質問では、「作っている」「ときどき作る」と答えた女性が合わせて約9割だったのに対し、男性は「作っている」「ときどき」が計28%、「作らない」が6割だった。
30〜40代女性の多くは食事作りについて「無理をしない」「もう少し上手に手抜きをしたい」と考え、70代以上の女性は「食事は女性の自分が作るもの」「手を抜けない」と思っている傾向があることや、高校生の男女と70歳以上の男性は食事を作ってくれる人へ感謝の気持ちが強いことなども報告された。
米国やフランスなど4カ国で育ち、神奈川県の医療通訳などで活躍するアビー・ニコラス・フリューさんがフォーラムの進行役を務め、海外の食事作りの事情を紹介。「東南アジアでは男性が食事作りや洗濯をして、女性は外で商売をする。米国では専業主婦がいる家庭でも週に1回は外食をするか他の家族が食事を作らないと、離婚もあり得る」などと語った。
参加者による意見交換も盛んに行われた。昼の弁当や夕食を作るという女子高校生は「家族から『おいしい』と言ってもらえるのが嬉しい」と発言。30代共働きの女性は「献立を考えることが面倒だと思ってしまうが、スマホのアプリを使って献立リストを作成している」、3人の子をもつ女性は「食事作りは家事全般に長けている夫がほとんどする」、定年退職した男性は「味噌汁作りとご飯を炊くことだけはやっている」と話した。
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