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二宮町の守屋さん 富士山への思い 手紙に 2年連続 公募展で最優秀賞

文化

公開:2019年3月8日

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賞状を手にする守屋里子さん
賞状を手にする守屋里子さん

 富士山に届けたい思いや夢などを表現する「富士山への手紙・絵コンクール」=静岡県富士宮市ほか主催=の手紙部門高校生・成人の部で、二宮町在住のイラストレーター守屋里子さんの作品が最優秀賞に選出された。前回に続く2年連続受賞。昨年の夏に家族で挑んだ富士登山と登頂の感動を臨場感豊かにつづった。

 同コンクールは富士山の魅力を発信することを目的に毎年開催。23回目の今年度は全国と海外から手紙部門に5150点、絵部門に2477点の応募があり、直木賞作家の村松友視さんが手紙の審査委員長を務めた。

 2度目の最優秀賞に「びっくり」と笑顔を見せる守屋さんは、昨年7月に家族3人で富士山に登ったときの心情を手紙にしたためた。山行中、目に映った光景や感じたことをメモに残し、作品で「全てナナメの世界」「違う星にいるような気持ち」などと表した。

 「言葉を削り、50回くらい書き直して最初の文章に戻った」と守屋さん。2月に同市で表彰式が行われ、受賞作は「テンポある文章と個性的な表現がすばらしい。登頂を遂げた達成感が輝く作品」と講評された。

 両親が山好きだったという守屋さんは小学5年生のときに家族揃って富士山に登った。2本の杖と片足で頂上を目指す人と往路で出会い、その男性が他界するまで35年間、文通を続けた。

 一昨年の夏。当時の自分と同じ5年生になった娘の小梅さんを連れて富士山へ。しかし、七合目に到達したところで悪天候に見舞われ、やむなく引き返した。初めて応募した前回のコンクールでは、子どものころに富士山で出会った片足の「宮崎さん」の思い出や娘とともに富士山に再チャレンジする決意をつづった。

 昨年の山登りでリベンジを果たした守屋さん。あまりの苦しさに八合目で動けなくなり登頂を諦めかけたが、小梅さんに励まされて一歩ずつ前進することができたという。

人生の夢に向かう

 「人生の終わりはいつか来る。やりたいことにトライしよう」。病気と向き合った経験から守屋さんはそう思い、「富士山に登る」「何かで1位をとる」といった目標を立てた。「トロフィーに憧れていてフルマラソンも走ってみたい。ライフワークとして、たくさんのやりたいことを実現したい」と希望を抱く。

 受賞作品は富士宮市のホームページで紹介されている。【URL】http://www.city.fujinomiya.lg.jp/

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