二宮中学校(鈴木透校長・生徒数357人)の生徒が作文や俳句、標語の創作活動に積極的に取り組み、全国規模のコンクールで入賞するなど高い評価を得ている。2年生の大崎奏恵さんは、第64回青少年読書感想文全国コンクールで入選賞に選ばれた。
大崎さんは夏休みにノンフィクションの課題図書『千年の田んぼ 国境の島に、古代の謎を追いかけて』を読み、所属する陸上部の練習や塾の夏期講習がないお盆休みに集中して感想文を書き上げた。「残していきたいもの」と題する受賞作品で、日本人と稲作の関わりやその歴史を通して使い捨ての暮らしに慣れた自分自身を省み、祖先から受け継いだ命や貴重な田園風景、日本の伝統行事などを後世に残していきたいという意志を原稿用紙5枚につづった。「入賞を知ったときはびっくり。3年生になっても感想文コンクールに挑戦したい」と笑顔を見せた。
読書感想文コンクールの県審査会では石川よしのさん(3年)の作品も入選した。
同校では今年度、県農業協同組合中央会が主催する「ごはん・お米とわたし」作文コンクールで石渡埜々花さん(1年)が神奈川新聞社長賞を受賞。かながわトラストみどり財団の緑化運動・育樹運動標語コンクールでは昨年度の3人入賞に続き、1年生5人が表彰された。柏木大輝さんが銀賞、西野朝香さんと大月義久さんが銅賞、清水悠さんと渡辺くるみさんが佳作に入った。
クラブ活動や委員会などで頑張る仲間に励ましや思いやりの言葉を贈る、毎日新聞社主催の私のアイアイメッセージコンテストでは学校賞を獲得。日本赤十字いのちと献血俳句コンテストでも全校生徒による意欲的な作句活動が評価され、県内の中学校から1校だけが選ばれる団体賞を3年連続で受賞した。
考えて書く
国語科主任の由井英夫教諭は「俳句や短歌も含めて、生徒が日頃から自分の考えを持ち、様々な文章を書くことに慣れていることが、このような結果に繋がっている」と話す。学校賞などで記念品が贈られることも生徒の励みになっているようだ。昨年度の伊藤園お〜いお茶新俳句大賞で個人優秀賞と団体応募賞を受賞したときは、生徒の俳句がペットボトルのお茶のラベルに掲載され、学校名が入った商品もプレゼントされたという。
自分の考えをまとめて伝える表現力は社会生活でも必要で、由井教諭は「たくさんの言葉に触れて力をつけていってほしい」と生徒に期待する。
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