大学や高校、幼稚園などを運営する星槎グループは、宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙教育センターと宇宙航空教育活動に関する連携協定を5月7日に締結した。教材開発や指導教職員の研修などに協働で取り組み、宇宙を素材にしたさまざまな学びを通して生徒の好奇心や物づくりの精神などを育む。
宇宙食と市販のカレーを食べ比べて宇宙食の特徴を探る。みんなで熱気球を作って飛ばす。地球から太陽までの距離の測り方を考える--。
星槎グループではこれらをテーマに、宇宙に関する学びを授業で行ってきた。仲間と課題に取り組む学習が生徒のコミュニケーション能力や協働の心を伸ばすなど教育の有効性が認められたことから、宇宙航空教育をさらに充実させていくためにJAXAと連携を組んだ。同センターの支援を受け、今年度から湘南サポート校など関東近隣の中学校と高校で週に約2コマの授業を実施していくという。
協定の締結式が星槎湘南大磯キャンパス=大磯町国府本郷=で行われ、同グループの宮澤保夫会長は「宇宙について学ぶことは、宇宙を構成する地球の一員として生命の根源やその大切さを学ぶことにつながる」と期待を寄せた。
JAXAはこれまでに地方自治体や科学館、国立大学法人などとの間で同様の連携協定を結んでいるが、一般社団法人との協定締結は星槎グループが初めて。佐々木薫センター長は「星槎には人づくりに対する熱意があり、連携を図ることになった。プログラムを通して新しい世界を切り拓いていく青少年を育てて、成果を出していきたい」と話した。
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