中井町の保健師として第54回神奈川県看護賞を受賞した 曽我 仁美さん 中井町在住
地道に町民の健康づくり
○…保健師や看護師、助産師として多年の業務に励み、顕著な業績をあげた人を称える県看護賞を5月17日に受賞した。中井町の保健師になって37年。「私が頂いていいのかなという気持ち。職場の仲間に支えてもらってここまで来られました。これからも地道に仕事を続けていきたい」と語る。
○…中学3年のときに看護師を志す。看護学校の実習で保健師に付き、家庭訪問をしたことがきっかけで保健師の道を選択。「退院して療養中だった人が元の生活に戻れるよう配慮していた。住み慣れた場所で自分らしく過ごせるよう応援する仕事に魅力を感じました」。実習先で中井町の温かさに触れ、「ここで働きたい」と町の職員に。介護保険がまだなかったころ、ホームヘルパーと組んで入浴の介助にも回ったという。
○…中井町の保健事業の企画や立案、実施とその評価までに取り組んできた。乳幼児期から高齢期まで年代別にきめ細かい目標や事業メニューを掲げた健康増進計画「美・緑なかい健康プラン」の策定では、アンケート調査や統計データから町民の健康に関する課題を探り、専門家からアドバイスやノウハウを得るなど尽力した。「緑豊かな自然、人と人とのつながりがある地域性が、公園でのラジオ体操や町民ボランティアが主導する転倒骨折予防の体操教室に生かされています」
○…結婚して川崎市から中井町へ。「子育ては夫の両親やおば、近所の人にお世話になりました」。健康課高齢介護班で介護予防や地域包括ケアの仕組みづくり、認知症カフェの開催などに携わる。1日の歩数や消費カロリーなどが分かる活動量計を身に着けて日々の健康を意識。積極的に階段を使う。「仕事で学んだことを自分にも活用しています」とにっこり。
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