二宮町を流れる葛川で小学生を対象にした生き物観察が5月25日に行われ、70人を超える子どもと保護者らが川遊びを楽しんだ。
参加者は二宮高校入口交差点に近い清水橋上流で、茂みの下の川の淵や川底の石の周囲にタモを入れてガサガサとゆすり、生き物を探した。ハゼの仲間のヨシノボリ、県の準絶滅危惧種に指定されているシマドジョウ、オイカワ、ギンヤンマやオニヤンマの幼虫、モクズガニなどを観察することができた。
元川崎市立動物園長の柾一成さんらが講師を務め、小学生は「大きなヤゴを見つけられてうれしい」「葛川には小さな魚以外にもいろいろな生き物がいることが分かった」などと笑顔で話した。
観察会は、6月15日(土)と16日(日)に生涯学習センターラディアンで開催される「エコフェスタにのみや」の事前イベント。同町とボランティア団体の葛川をきれいにする会が実施した。同会の野谷悦さんは「下水道の普及などもあり、活動を始めたころと比べて葛川の水質は改善してきた。川をきれいにしていくためには、多くの人が川を身近に感じて関心を持つことが大事」と語る。
昨年、同会メンバーなどの調査によって、二宮町消防署や商工会館付近の葛川で7年ぶりにアユの遡上が確認されている。
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