「集まって楽しく歌うことで、健康増進や生きがい作りにつなげたい」-。大磯町石神台で10月19日、町民手作りの「歌声喫茶」がスタートした。毎月1回の開催を予定している。
歌声喫茶を立ち上げたのは、石神台在住の小野修司さん(78)ら5人の発起人。数年前から二宮町にある歌声喫茶に通っていたが「大磯にも気軽に通える歌声喫茶ができれば」と今年5月から準備を進めてきた。「大きな声を出して歌うことで脳が活性化し、認知症予防にもつながる」と町の地域介護予防活動事業補助金を活用して電子ピアノやコーヒーメーカーなどの機材、参加者に提供するお菓子やお茶などを購入。伴奏者も確保して、唱歌や童謡、歌謡曲など266曲に及ぶリストを作成し、第1回目の開催に向け、チラシを作って広く参加を呼び掛けた。
盛況の第1回
石神台会館で開かれた第1回には、30人以上の男女が参加。「一緒に地域の皆さんを元気にしたい」と歌声喫茶の趣旨に賛同したプロピアニストの藤井はるみさん=大磯町在住=の伴奏で「高原列車は行く」や「小さい秋みつけた」「四季の歌」「いい日旅立ち」などを声高らかに合唱した。合間に藤井さんによる曲の解説やピアノ演奏もあり、一曲歌い終わるごとに拍手が上がるなど、終始和やかな雰囲気で盛り上がりをみせた。70代の女性は「みんなで一緒に歌うのは、すごく楽しい」と笑顔を浮かべた。今後は参加者から意見を募って歌声喫茶の名称を決定し、曲のリクエストなどにも応えて行くという。小野さんは「引きこもりがちな高齢者が外出する機会になり、人生100歳時代を元気に過ごすお手伝いができれば」と語る。
次回は11月16日(土)に開催予定。問い合わせは小野さん【携帯電話】090・1886・6405へ。
![]() 発起人代表の小野さん
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