二宮町の特産品として6次産業化が進められている「湘南オリーブ」の今年の収穫がほぼ終わり、加工品が出回り始めた。
中里地区で2004年からオリーブ栽培に取り組むユニバーサル農場では10月26日、収穫作業が大詰めを迎えた。農場主の濱田治郎さんとその家族が、湘南の日差しを浴びて実ったオリーブを一粒ずつ手で摘み取った。
育てているのは、マンザニロやレッチーノ、ネバディロブランコなど約20品種およそ600本。根元に付いて木を枯らしてしまうゾウムシの幼虫には、気を抜けないという。畑の土を荒らし、木の枝を折ってしまうイノシシも厄介な存在だ。台風15号と19号の影響で10本ほどの木が傾いてしまったが、「木が成長し、実のなり具合も安定してきた。出来はいい」と濱田さんは話す。
同農場では、傷のないきれいな実を選別して、新鮮さを保てる48時間以内に搾油機へ。純国産のエキストラ・バージン・オリーブオイルとして出荷している。「マイルド系のオリーブオイルなので、調味料にも使いやすい。刺身や豆腐などの和食にも合う」と濱田さん。
収穫したばかりのオリーブは、町内で新漬にも加工。この時期だけに食べられる季節限定品とあって人気が高い。町観光協会の「にの屋」(町民センター内)と二宮駅南口の「田邊」で取り扱い。
オイルや新漬、お茶、ようかんなどの湘南オリーブ商品の展示販売会が11月2日(土)と3日(日)、そごう横浜店内にある物産・観光プラザ「かながわ屋」で開催される。試飲と試食もできる。
問い合わせは二宮ブランド推進協議会(二宮町商工会)【電話】0463・71・1082。
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