旧吉田茂邸の魅力を発信するプロモーション動画が、このほど大磯町のホームページ上で公開された。動画を企画・制作したのは産業能率大学情報マネジメント学部の川野邊ゼミで学ぶ学生たち。全7本の映像制作を予定しており、今回はそのうち3本を配信した。
地域社会の発展や人材育成などを目的に昨年、大磯町と産能大学の間で締結された包括協定に基づき進められているこのプロジェクト。旧吉田邸の文化財としての魅力や四季折々の情景を魅せる映像歳時記を制作・配信することで、交流人口の増加につなげることを目的にしている。
参加メンバーは4年生の園部遥さん、伊藤さくらさん、細田奏絵さん、3年生の秋山晴香さんと惣蔵祐貴さん。「吉田茂に自宅へ招待されたイメージ」「雨の日に映える庭園の緑やアジサイ、雨音や玉砂利の音を伝えよう」など動画ごとのテーマを話し合い、何度も大磯を訪れて撮影と編集を重ねてきた。プロジェクトリーダーの園部さんは「見る側がどんなものを見たいか、視聴者の立場に立って映像を作ることを学びました」と語る。今回は「邸内紹介編」「庭園散歩 夏編」「庭園散歩 梅雨編」を公開。今後は秋編・冬編・春編に加えて、撮影の裏側を映したメイキング動画も制作する予定だ。「見た人がどの季節にも足を運びたくなるような、吉田邸の魅力を捉えた映像を撮れるようメンバー一同で頑張っていきたい」と意気込む園部さん。スマホのカメラを向けると現実の風景に吉田茂の映像が現れる「AR」の制作も進めているという。
学生たちを指導する川野邊誠教授は「広告なので、映像を作ることやPVが伸びることが目的ではなく、見た人が吉田邸に来なくては意味がないと伝えている。まだ自分たちが表現したいことを映像に乗せきれていない部分もあるが、この経験から技術を通じて世の中に役立てる人に成長してもらいたい」と期待する。
大磯・二宮・中井版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|