二宮出身の洋画家・二見利節(1911〜1976年)の作品を展示する二宮町ふたみ記念館で、鑑賞会が11月15日に行われた。神奈川県西部地域ミュージアムズ連絡会に加盟する美術館や資料館などが持ち回りで実施している「ミュージアム・リレー」の催し。
町内外から40人以上が参加し、静物や風景などの油彩画を鑑賞した。水彩連盟代表の忠隈宏子さんが作品について解説。屋根用の防水紙ルーフィングとオイルパステルを使い、独特の技法で描かれた絵巻を前に「無我の境地で描いている」と語った。
利節の息子の二見茂さんによる話もあった。「画家として一つの型にとらわれず、様々な手法を試みて自由に発展した。幸せだったのではないか」。制作に没頭した利節がピカソを尊敬していたという逸話や、病で他界する直前に孫の顔を見て大いに喜んだことなども紹介。「生涯に親子で接した時間は1カ月位だが、家族のつながりは父にとっても大切なものだった」と話した。
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