テンテケスッテン、テンテンの小気味よいリズムに乗せて太鼓を叩けば、体がぽかぽか、気分も爽快に―。二宮町の中町公会堂で11月27日、地元や近隣の住民が集う「地域の通いの場」があり、参加者がお囃子の太鼓を演奏する健康づくりで交流した。
通いの場は、子どもから高齢者まで誰でも参加できるオープンな居場所。地区を単位として、老人憩の家や児童館など町内18カ所で定期的に開かれている。健康体操を主軸にレクリエーションゲームを楽しんだり、おしゃべりをしたりして過ごす。歌声喫茶や演奏会、マージャン、講座などもあり、内容は様々。介護予防や地域のつながりを築くことなども目指し、二宮町で2年前に始まった。
中町地区では、隣の上町とともに両地区の社協部会が運営。中町囃子保存会の協力を得て、年4回の割合で太鼓演奏を活動に取り入れている。
この日は16人が参加。太鼓と車のタイヤを代わる代わる叩き、鎌倉囃子のリズムに乗った。指導するのは、同保存会会長の小泉孝之さん=人物風土記で紹介。「腕を上に伸ばすと、肩の体操になりますよ」。お茶で休憩を挟んで約1時間。参加者が真剣な表情で太鼓と向き合い、演奏後は「汗をかいた」「楽しかった」と笑顔を弾ませた。
「80歳とは思えない小泉会長のバイタリティーに圧倒される」。笛を吹いていた民生委員児童委員の田中篤子さんは保存会の副会長でもあり、「太鼓演奏は通いの場の参加者に好評で、太鼓を叩く運動が全国的に注目を集めている」と話す。
その名も「エクサドン」は、「エクササイズ」と「佐渡」「太鼓の音のドン」を組み合わせた造語。佐渡市の医師と同市、そこに拠点をもつ鼓童文化財団が、太鼓を用いた健康増進・介護予防プログラムとして普及に取り組んでいる。
町民俗芸能保存会連絡協議会の会長も務める小泉さんは「リズムやばちさばきを覚えることで太鼓は脳の刺激にもなる。他地区の通いの場でも広がれば」と期待する。
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