癒しの弦楽器「ライアー」のクリスマスコンサートが、12月7日に大磯駅前の湘南ギャラリーえんで開かれた。約20人の観客を前に、2人の奏者がライアーの柔らかく繊細な音色を披露した。
ライアーはドイツを中心に製造されている竪琴。聴く人に安らぎを与えるとされる432ヘルツを基準に調弦され、海外では音楽療法にも用いられている。日本ではジブリ映画の伴奏で使用されたことから、一般に知られるようになった。
コンサートでは茅ヶ崎市在住の小河理恵さんと山梨県北杜市在住のKanonさんが、ライアーの歴史や構造について解説後、西欧や北欧の民謡や子守唄、讃美歌やクリスマスソングなどを披露した。静寂の中に響きわたる澄んだ音色に、目を閉じてうっとりと聞き入る人も。最後の一音が消えるまで余韻を楽しむと、観客席から拍手が沸き起こった。友人と訪れた平塚市の女性は「ライアー自体を見るのが初めてだったが、優しくて心地よい音色が素敵だった」と話した。
ピアノ講師でもあり、教会やカフェなどでコンサートを開いている小河さんと、同じくピアノ講師だったが、リウマチの発症を機にライアー奏者に転向し、動きに制限のある中で独自の演奏法を見出し活動を続けているKanonさん。今回は同じ教室に通っていたことをきっかけに意気投合した2人の、初の合同コンサートだった。2人は「会場と一体となり、私たちも癒された。ライアーの魅力をより多くの人に知ってもらうためにも、また一緒に演奏したい」と声をそろえた。
大磯・二宮・中井版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|