県立弥栄高等学校2年の須藤多聞さん=二宮町=が、昨年12月に行われた県高等学校新人剣道大会の男子個人で3位になった。ベスト8に私学の選手が名を連ねるなか、公立校の入賞者としてはただひとり。
トーナメント方式による試合で6人に勝ち抜き、準々決勝へ進出。東海大相模の選手との対戦は、互いに勝機を探り合い、緊迫した駆け引きが続いた。集中力を切らさないことを意識。小手を決めると試合終盤、相手の攻撃が一層激しくなった。「一本を必死に守るだけでは打たれるかもしれない」。須藤さんは攻めの姿勢を最後まで貫き、勝利した。
準決勝では中学時代から知る鎌倉学園の選手に惜しくも敗れたが、初めて出場した県新人大会で3位入賞。「学校を代表し、プライドをかけて挑む選手たちと、正々堂々と試合ができてうれしい。厳しい練習を重ねてきたこと、それが結果に表れたことは今後の自信につながった」と話す。
剣道部の休養日でも竹刀に触れない日はないという、ひたむきな剣士。二宮剣道部にも所属する。弟ら後輩たちの練習相手をすることも。「上に行くほど最後は気力の勝負になる。相手の気を圧倒する力を磨きたい」と日々の鍛錬に励み、インターハイ出場を狙う。
大磯・二宮・中井版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|