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念願叶い新品種認定 齋藤廣昭さんの「大磯小桜」

社会

掲載号:2020年2月14日号

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2004年に植えた木の前で認定証を手にする齋藤さん
2004年に植えた木の前で認定証を手にする齋藤さん

 大磯町在住の齋藤廣昭さん(84)が育成し、16年前から運動公園などに植栽してきた桜の木が、2月1日付で桜の新たな園芸品種に認定された。「大磯小桜」(オオイソコザクラ)と名付けられたこの桜は、毎年3月下旬に小さく可憐な花を枝いっぱいに咲かせて人々の目を楽しませている。

 大磯小桜の原木は、齋藤さんの生家(福島県福島市)敷地内にある樹齢300年を超えるエドヒガン桜。樹高約13mの大木で、斎藤さんは幼いころからこの桜を見て育った。就職を機に上京し、転勤で大磯へ。脱サラして内装業を営み、3人の子どもを育て上げた。30年ほど前に桜で有名な高遠(長野県伊那市)へ出かけた際、郷里の桜を大磯で咲かせようと思い立ったという。試行錯誤を繰り返し、接ぎ木でようやく苗木が安定。2004年に大磯運動公園が開園した際に町に持ちかけて南側斜面に最初の9本を植えた。11年と19年、今年1月にも園内に追加で植栽し、星槎湘南大磯キャンパスの駐車場に植えた分も合わせると全部で60本近くになる。「夢中だった」と振り返る日々を一番近くで見守り、「桜バカ」と茶化しながらも草刈りや施肥などを手伝ってくれた奥さんのますさん(82)に感謝してもしきれない。

地域に愛される桜に

 桜を育成する中で原木との違いを感じていた齋藤さんは18年秋に、桜の園芸品種認定制度を設けている「公益財団法人 日本花の会」へ町を通じて申請、約1年間の検査を経て新たな園芸品種に認定された。同会では「形態的特性に明確な区別性はみられないが、当会では人が何らかの価値を見出した個体を他と区別するために固有名詞を与えた桜を園芸品種として定義している。若木の頃から花着きが良く、町の桜の名所づくりに貢献していることなどを評価し認定する」としている。

 桜の名称には「いつまでも地域に愛される桜になってもらいたい」という思いを込めた。また申請に際しては「桜の故郷が東日本大震災で甚大な被害を受け、いまだに復興半ばなことから、認定が復興の一助になれば」という思いもあった。無事認定となり、実家に報告すると祝いの花が贈られてきたという。齋藤さんは「感無量。これからは河津桜のように地域の桜として愛され、皆さんと盛り上げていければうれしい」と話している。

開花時期の大磯小桜(写真は過去)
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