移住を検討している人に地域の魅力を紹介する「花匂い移住体験バスツアー」が、2月16日に秦野市・中井町・二宮町・大磯町で初めて開催された。ツアーには県内外から24人が参加して1市3町自慢の観光スポットなどを巡り、先輩移住者の話も聞いた。
1市3町でつくる広域行政推進協議会の主催。各自治体の頭文字を取って「花匂い(HaNaNiOi)」を愛称に活動している同会では、これまで東名秦野中井ICの高速バス利用者駐車場にマップ看板の設置や、東京駅前の商業施設で移住定住促進のPR活動などを行ってきた。今回は「移住に少しでも興味のある人に、まずは気軽に地域の魅力を体験してもらおう」とバスツアーを企画。昨年末から募集したところ、都内を中心に東北や東海地方などからも参加があった。
「先輩」も協力
当日はあいにくの雨模様で一部の訪問先が変更されたものの、大磯では旧吉田茂邸を見学、二宮では川勾神社で華やかなつるしびなを楽しみ、中井町では中井中央公園の里都まちカフェで、昼食を兼ねて先輩移住者の話に耳を傾けた。
移住13年目の海野美和さん(40)が、中井町を選んだ理由や移住先選びのコツなどを紹介。「100点満点の町はないが、自分が楽しい、いいなと思う町は作れる」と4人の子育てをしながらコミュニティFMのパーソナリティやNPO活動などに取り組む自身の経験をもとに語った。昼食は町内のパン店「レ・ルルド」の玉山桂代表から園内の石窯について説明を受けた後、地場野菜を使った焼きたてのピザに舌鼓を打った。
最後に訪れた秦野では、子育て世帯などを対象に市が整備した定住化促進住宅「ミライエ秦野」の見学や温泉などを満喫。7歳の娘と参加した埼玉県の30代女性は「思っていたより街が発展していた。育児支援について詳しく知りたい」、60代夫婦は「定年後は落ち着いた土地に住むのも良いかも」と感想を話し、各市町の名産品を手に帰路に就いた。
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