二宮町は2020年度当初予算案を発表した。前年度比3・4%減となる一般会計は79億8500万円。防災力の強化や小中一貫教育推進の事業費などを盛り込んだ。町役場庁舎をラディアン裏へ移転整備する計画案については白紙に戻し、基本計画を練り直す。
歳入のうち、町税は前年度並みの34億2300万円を見込む。地方交付税は12億2100万円、国庫支出金9億2200万円、県支出金は6億5800万円で、いずれも増えた。町債は3億8700万円。町道の舗装補修と防災行政無線設備の更新、臨時財政対策債に起債する。し尿等下水道投入施設の改修工事が完了したことなどから、前年度に比べ55%減額した。自主財源率は52%。
目的別に見た歳出予算は、民生費や農林水産業費、教育費などが増加、衛生費と土木費、公債費などがマイナスとなった。性質別では、人件費や扶助費といった消費的経費が増えた一方、投資的経費は約7割の縮減。
人口減少や役場庁舎を含む公共施設の老朽化などの課題を抱える町は、安全で安心して住み続けられるまちづくりを目指す事業に予算を重点配分した。地域集会施設の耐震診断(700万円)、消防庁舎と小中学校施設の現況調査(2320万円)、生活支援サービスの強化(350万円)、小田原厚木道路に架かる3つの橋りょうの補修設計(3700万円)などを進めていく。
民間保育所に対する補助(280万円)、ICT環境の整備・活用など新学習指導要領に基づく学校教育の推進(4940万円)、戸籍総合システムのクラウド化(1240万円)なども行う。また、過去に経験したことがない大雨を想定した県の「洪水浸水想定区域」の公表を受け、ハザードマップを更新する。
特別会計を合わせた予算総額は前年度比2・3%減の156億6639万円。予算案は2月18日に開会した町議会第1回定例会で審議される。予算総括質疑は27日(木)。
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