国土交通省は、2020年の地価公示の結果を3月18日に発表した。神奈川県がまとめた、前年から1年間の県内地価動向の概要によると、住宅地や商業地、工業地などすべての用途を合わせた土地の平均価格は1平方メートルあたり25万7200円。平均変動率は0・9%で、7年連続で上昇した。
1月1日時点の地価公示の調査対象となったのは、県内1787地点。用途別では、住宅地が県全体で3年連続の上昇となり、平均変動率は前年と同じ0・3%だった。横浜市や川崎市、相模原市など政令市を中心に海老名市や藤沢市、茅ヶ崎市、寒川町などが上昇。上昇地域が前年の31市区から35市区町に増えた。都心回帰の流れや、住環境よりも利便性を選ぶ傾向がさらに強まった。
一方、その他の市町村は地価の下落基調が続く。とくに、都心から離れて人口減少と高齢化が進む三浦半島と県西部で三浦市が平均変動率マイナス4・1%、山北町が同3・1%と下落した。大磯町は同2・1%、二宮町が同2・5%、中井町は同2・0%で、前年に比べて下落幅はやや縮小した。
商業地は8年連続の上昇で、平均変動率2・7%。政令市とそれ以外の市の38市区が上昇した。台風による被害を受けた箱根町は前年の上昇から横ばいに転じた。三浦市と山北町がマイナス3%以上。二宮町と真鶴町はマイナス2%を超え、二宮町の2地点は下落率の大きさで県内4番目と5番目になった。
大磯・二宮・中井版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|