新型コロナウイルスの感染拡大防止に向けて、各所で様々な取り組みが広がる。大磯町に住む服飾作家・小西みえこさん(56)は、品薄状態が続く使い捨てマスクに代わる布マスクを手作りしている。
古着や古布をリサイクルして服や小物作りをしている小西さんは、今月初めから家にあるさらしでマスクを作り始めた。裂いたストッキングを掛け紐として再利用するなど工夫を凝らす。20枚以上を友人に分けた。知人から新品のガーゼ布とゴム紐を提供してもらい、仕事の合間もマスク製作に励む。「こんな状況だけれども、カラフルな布でマスクを作ることで心の余裕も生まれる。縫わずに作る方法もあります」と小西さんは話す。
大磯プリンスホテルの客室棟には夜間、「ガンバロウ」のメッセージが輝く。5階から10階までの客室のうち51室を使い、部屋の照明を点灯。「地域住民のみなさまと心を一つにしたい」と、4月18日から始めた。26日(日)まで続ける予定で、国道1号側から見える。
テーブルやドアノブなどの除菌に使用できる次亜塩素酸水の無料配布が、中井町の中井中央公園で17日と20日に行われた。町民1人に500ミリリットルずつ、各日400人分が用意された。初日に行列に並んだ女性は「消毒液が手に入りにくいので、ありがたい」と話した。
大磯・二宮・中井の各町役場では、窓口に飛沫感染予防のためのビニールシートを設置した。また、人との接触機会と職場の「3密」を削減し、万が一の場合でも行政サービスを継続できるよう、大磯町と二宮町は20日から職員の在宅勤務を導入した。
地元の飲食店を応援する取り組みも広がる。二宮町と町商工会、町観光協会は、SNSを開始。テイクアウトや配達の料理の写真と店情報に「#ninoごはん」を付けて、フェイスブックやツイッターで発信してくれるよう呼び掛けている。
不要不急の外出自粛を求め、大磯町は18日から大磯港駐車場を閉鎖。5月6日まで利用を休止する。二宮町では梅沢海岸の入口フェンスを20日から閉じる措置を講じた。
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