大磯町内の配達先で異変を察知し、病気で倒れていた男性の救助につながったとして、大磯警察署は6月4日、新聞販売所の読売センター大磯(柏原亮介代表取締役)の海部正晴さん(64)に感謝状を贈った。
4月27日早朝、郵便受けに5日分の新聞が溜まっていることに気付いた海部さん。溢れた新聞を整理するとき、家の中から物音が聞こえた。「何かを叩いて助けを求めているようだった」。声を掛けても応答がなかったため、警察へ通報。警察官が、住人の60代男性が倒れているのを見つけた。男性は救急搬送され、無事に退院したという。
配達の担当区域が変わって間もないという海部さんは「(男性が)一人暮らしで(通報する以前に)退院したばかりだと知っていたので、心配していた。助かったと聞いて嬉しい」と話した。
日原修署長は「日ごろの真面目な仕事ぶりと気遣いが、人命救助につながった。何事もなければ『よかった』ですむので、少しでも異変を感じたら躊躇せずに通報をお願いしたい」と話した。
同署は2018年、配達業務や外回り営業に携わる管内の新聞販売所と郵便局、企業などの従業員に「通報大使」を委嘱。昨年7月にはこれらの9社と地域安全に関する協定を締結した。犯罪や交通事故、孤独死の防止、行方不明者の早期発見などで連携している。
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