中井町を含む足柄上郡5町と小田原市、南足柄市を管轄する小田原市消防本部は、今年度から消防・救急活動の一層の迅速化を目指して、高機能消防情報指令システムを運用している。
小田原・足柄両署にある指揮車2台の天井部に、画像伝送用カメラを新たに設置。カメラは360度回転でき、災害発生時、現場に急行した指揮車上から周囲を撮影する。映像は本部指令センターのモニターにリアルタイムで映し出され、正確な状況把握につながるという。
また、管内各署や出張所などに大型モニターを設置。曽我山と酒匂にある高所監視カメラの映像のほか、消防車両の出動状況など、さまざまな情報がより円滑に共有できるようになった。
さらに、救急隊にタブレット端末10台を導入。出動の際、現場で迅速に報告書を作成し、本部に共有できるようになったほか、聴覚や言語機能に障がいがある人向けの緊急通報システム「NET119」の運用も始めた。
同本部は2013年、消防体制の基盤強化を目的に、管轄を県西2市5町に広域化。各地域の情報を一層正確に共有する方法や、伝令の迅速化を模索していた。
本部情報司令課の川嵜誠武副課長は「県西30万人の安全・安心のため、万全の体制で取り組みたい」と意欲を示した。
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