二宮町は9月6日、新型コロナウイルスの感染防止策を講じながら災害時に避難所を開設する訓練を二宮小学校体育館で実施した。防災安全課の職員と避難所担当の職員など約30人が参加。避難者の受け入れ方法と手順、段ボール製の間仕切りや授乳室の組み立て方などを確認した。
避難所の受け付けでフェイスシールドとマスク、手袋を着けた職員が避難者役の職員に検温し、間隔を空けて家族ごとに4平方メートルのスペースを割り当てた。発熱がある避難者は、体育館から離れた校舎内の専用室へ誘導。密接を避けて体育館の両端から避難者に待機してもらうことや、収容人数や状況に応じて飛沫感染防止用の間仕切りを使用することを参加者たちが確認した。
訓練では、新型コロナ対策として新たに備えた防災用品について説明もあった。高齢者が食べやすい非常食のようかん、ガソリンとLPガスの2種類の燃料を使える発電機、蓄電池、広範囲に音が届くスピーカー、投光器などを町が購入した。
訓練を見学した村田邦子町長は「避難所でもコロナ対策を取らなければならない。台風の季節に入り、町民が不安なく避難できるよう、町として訓練を繰り返し行い、しっかりと災害に備えていきたい」と話した。この日は各地区で安否確認と情報伝達の訓練が行われた。11月には町民と学校も交えて避難所運営の図上訓練を行う予定。
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