神奈川県自動車整備・商工組合足柄支部支部長を務める 和田 剛(たけし)さん 南足柄市在住 48歳
誠実かつ確実に
○…今年7月に支部として、コロナ禍で奮闘する地域の医療従事者を支援しようと、足柄上病院へ100万円の寄付をした。「お客様の安全なカーライフを守り、届けるのは当然のこと。その上で地域のためにできることはしていきたい。支部加盟の61工場が一つとなって地域貢献を考え、取り組んでいます」とにこやか。
○…地元で3人きょうだいの末っ子として生まれ育った。物心ついたときから自宅の整備工場で働く父親の背中を見て育ち「いつかは自分も家業を継ぐんだろうと考えていた」と振り返る。身近に車の部品などがあったこともあり、機械いじりも大好きで、高校を卒業すると、自動車関連の専門学校に進学。その後、20歳で家業に入った。2年前には自社工場の代表となり、忙しくも充実した毎日だ。
○…2011年に工場が火事に見舞われた。平常に戻るまでは支部の援助を受けるなどして事業を続けることができた。5年ほど前に、支部のメンバーから三役の打診を受け「火事の時に支えていただいた足柄や小田原支部のみなさんに何か恩返しがしたかった」と快諾した。4年間にわたって副支部長を務め、昨年の前支部長の退任に伴い自ら手を挙げて支部長となり、今年で2年目に入った。
○…オンもオフも車と一緒で「自分の好きな車やバイクでドライブやツーリングに出掛けるのが一番の楽しみ」と頬を緩める。支部内の同級生の存在は心の支えで、よく顔を合わせる。「近くに何でも相談できる仲間がいるのは心強い」と本音がこぼれる。県下25支部の支部長の中では若い部類に入るが「できることに誠実に向き合い、確実に職責をまっとうしたい」という責任感と意欲は人一倍だ。
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3月29日