特殊詐欺の被害を未然に防いだとして大磯警察署(日原修署長)は10月9日、セブンイレブン二宮インター店に感謝状を贈呈した。
アルバイト店員の齋藤淑玲さん(25)は9月7日、来店した80代の男性が焦った様子で5万円分の電子マネーを購入しようとしたことから不審に思い、声をかけた。男性は自宅のパソコンでインターネットを閲覧中に突如画面が動かなくなり、「ウイルスに感染しています」と表示されたため記載されていた番号に電話をかけたところ、電話口の相手から解除費用として電子マネーの購入を促されたという。「購入する電子マネーの名称もあいまいな様子だったので、おかしいと思った」という齋藤さんは、同僚の成瀬清さん(69)に相談。詐欺被害を疑った2人は、じれた男性が他のコンビニなどに行ってしまわないよう、成瀬さんが男性に店にとどまってもらうように依頼し、齋藤さんが警察へ連絡。その後、駆け付けた警官の聞き取りによって詐欺と判明した。
日原署長は「言い方によってはお客さんが逆上してしまうなど難しい部分もある中で、詐欺に気づき、相手を傷つけないよう配慮しながらよく対応してくれた。警察の力だけでは防ぎきれない部分で、大変ありがたい」と感謝を述べた。齋藤さんは「年配のお客様もよく来店されるので、少しでも詐欺被害を防げるよう協力できれば」と話し、成瀬さんも「地域に貢献するコンビニの精神で、今後も詐欺に対しアンテナを張って仕事に取り組んでいきたい」と思いを語った。
大磯署管内で、同じ手口による詐欺が阻止されたのは今年に入り3件目。管内の特殊詐欺被害は10月10日時点で累計13件にのぼり、昨年1年間の件数(12件)をすでに超えていることから、同署では管内に警戒を呼びかけている。
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