大磯高校の1・2年生を対象にした防災講演が、10月26日に同校の体育館で開催された。同校の卒業生でもある町危機管理課の大橋慶雄主事が講師を務め、「災害から自分を守るために」をテーマに地震など自然災害に対する日ごろの備えについて語った。
大橋さんは首都直下地震が発生した場合のシミュレーション映像などを見せながら、想定される被害や減災の方法、人間に「自分だけは大丈夫」「周りが避難していないのに自分だけ行動するのは恥ずかしい」といった考えをしてしまう性質があることなどを解説。「皆さんが両親の年齢になるころまでに南海トラフ巨大地震や都心南部直下地震が発生する確率は非常に高い。しかも発生原因が別の地震なので両方発生する可能性もある。日頃から自分が助かるために何をすれば良いかを考えておいてほしい」と呼びかけた。
また防災対策の3要素「自助・共助・公助」についても説明し、「災害の規模が大きくなるほど公助による迅速な援助が難しくなる。まずは自分の命を確保することを考えてほしい。そうすれば、次に誰かを助けることもできる」と訴えた。
通学中の災害対応や家庭での備蓄の選び方など生徒目線のアドバイスも行い、ざっくばらんで親しみやすい「先輩」の講演に生徒たちは「他人ごとではないと感じた」「ハザードマップを見ておくなど、日ごろから備えていきたいと思った」と感想を話した。
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