大磯町商工会は、新型コロナウイルスの影響に苦しむ町内事業者への支援と町民生活の活性化のため、クーポン付きの地元応援情報誌「大磯エール」を発行した。1万5000部を製作し、11月下旬に広報おおいそ12月号と一緒に町内へ全戸配布した。
大磯エールはA4版の全8ページ。今回は「グルメ編」と題し、町内の飲食店をはじめ、生鮮や菓子、パン、加工食品などを扱う計42店舗を写真とともに掲載している。店舗のこだわりや人気メニュー、店主からのひと言なども紹介しており、テイクアウトやデリバリーの実施状況、駐車場の有無などがアイコンで一目で確認できるようになっている。20店以上の掲載店で利用できるクーポンも付いていて、商品のプレゼントや割引など各店舗ごとに用意された特典を受けることができる。
地元消費を喚起
町の交付金と商工会の地域振興対策費をあわせた497万2000円で発行された同冊子。協働事業者の東武トップツアーズが編集・製作した。他自治体が地域経済振興のため上乗せ分を加えたプレミアム商品券の発行に舵を切る中、クーポン付き冊子の発行を決めた理由について、同商工会は「利用が大型店に偏ったり、一度使ったら無くなってしまうプレミアム商品券に比べ、冊子は保存版として手元に残り、色々な店を知ってもらえるのが特長。外部から人を招くのではなく地元で経済を回して結び付きを強くすることが、長い目で見て地元をうるおすことにつながる」と説明する。
12月中旬の公開を目指しウェブ版も制作中。大磯エールがインターネット上で見られるようになるほか、「生活トラブルの相談がもっとも多い業種」として町内の電器店5店も追加で掲載する。同商工会商業部会の芦川博昭部会長(芦川酒店)は「移住者も増えてきた大磯で、あらためて地元の店舗を新・再発見してもらい、様々な生活シーンで役立ててもらえれば」と期待を寄せる。
問い合わせは、大磯町商工会【電話】0463・61・0871へ。
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