静岡県富士市にある鷹岡病院の元院長。現在も母体の公益財団法人の理事長を務めながら医師を続ける。精神科医として半世紀にわたり、患者に寄り添いその治療に力を尽くしてきた。「この年まで仕事を続けて来られたのは、家族や友人、同僚、医療スタッフなど周囲の人たちに恵まれていたから。医者は一人ではできない仕事です」と温和にほほ笑む。「特別なことはできないので、今後の仕事の中で感謝の気持ちをお返ししていきたい」と思いを語った。
愛媛県出身。幼い頃は病弱で「本ばかり読んでいた」という。横浜市大医学部で学び、卒業ほどなく同じ精神科医の夫と結婚。子育てをしながら仕事を続けることができたのも、近所のママ友の助力のおかげと感謝している。家族ぐるみの親交は今も続いているとか。
この半世紀、医学の進歩や精神科に対する世間の見方に変化はあったが「必要な人に必要な時に最適な医療を提供し、症状が改善したら入院を続けずに社会へ送り出すのが役割」という持論は変わらない。「社会で色々な失敗をして学ぶことが大切なのは、患者さんも他の人と同じ。世間も偏見なく受け入れサポートする態勢が整ってきた。それが普通になれば」
大磯に住んで32年。夫との京都旅行が楽しみの一つ。余暇に旧東海道を少しずつ歩いて踏破。今は琵琶湖一周に挑戦中。
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