愛好家が手塩にかけて育てた花を一堂に集めた湘南蘭友会主催の第58回洋蘭展が、平塚駅ビルのラスカ平塚で1月15日から18日まで開催された。出品80点の中から、中井町在住の紙谷多佳子さんが栽培した「ションバーキア ルデマニー」が神奈川県知事賞に選ばれた。同賞の受賞は2年連続となる。
紙谷さんの作品は、縮れたような赤茶色の花びらが特徴。花が咲きにくいという洋蘭だが、数年前に友人からもらった株を丹精して育て、昨年暮れに開花した。「新芽が出たときに肥料を与えたので、力強く咲いてくれたのかも。嬉しいです」と笑顔。同会の石野好胤(よしたね)
会長=人物風土記で紹介=は「珍しい品種。この株で4本の茎を育てるのは難しい」と評価した。
栽培を続けて約40年の紙谷さん。国際展でグランプリの受賞歴も持つ。3つの温室を使い分けて洋蘭に愛情を注ぐ。「私が元気でいないと、蘭も元気が出ない」。洋蘭と一心同体の様子だ。
展示会にはカトレアやデンドロビウム、花弁の一部が袋状になったパフィオペディラムなど様々な洋蘭が並んだ。出品作品の人気投票やチャリティーオークションもあり、4日間で約400人が来場。平塚市内から訪れた女性は「店で見ない種類があり、香りもいい」と観賞を楽しんだ。
石野会長は「新型コロナによる自粛で参加団体や出品数が例年より少なかったが、感染症対策をして開催できて良かった」と話した。小田原市のダイナシティウエスト4階で西湘蘭展を1月25日(月)まで開催。午前10時から午後5時(最終日4時)まで。入場無料。紙谷さんと石野会長も出品している。
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