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湘南蘭友会会長、西湘蘭展実行委員会の事務局を務める 石野 好胤(よしたね)さん 小田原市在住 76歳

公開:2021年1月22日

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洋蘭の奥深さにトコトン

 ○…「毎年楽しみに見に来てくれる方がいることは、会員にとって励みになり、嬉しいこと」。感染症対策を講じ、ラスカ平塚で1月15日から18日まで湘南蘭友会の第58回洋蘭展を開催した。花の色や形も華やかで多彩、気品ある香り。愛好家たちが丹精込めて育てた自信作80点が並んだ。新型コロナの影響で出品数と近隣地域の友好団体からの参加は例年に比べて少なかったが、4日間で約400人の来場者の目を楽しませた。

 ○…展示会では交配させた白い「カトレア ワリケリアナ ペローラ」で平塚商工会議所会頭賞を受賞した。ブラジル原産のこの小型カトレアを主に育てる。みごとに整った花の形の美しさがあり、色も豊富だ。日本ワルケリアナ協会理事を務め、全日本蘭協会に所属。西湘蘭展実行委員会の事務局としても活躍する。平塚での展示を終えて一息つく間もなく、19日から25日まで小田原のダイナシティでの展覧会に出品している。

 ○…元々花が好き。洋蘭の美しさにひかれ、40年以上前に栽培を始めた。平塚でのマンション暮らしから今の住まいへ移り、サンルームで本格的に取り組んだ。研究肌らしく、ブラジルやボルネオなど世界の原産地へも足を運んだ。「開発が進み、原生林が大規模な牧場に変わって蘭の自生が減った地域もあれば、オーストラリアでは保護に力を入れている」と、洋蘭への関心は趣味の範囲だけに留まらない。

 ○…名古屋出身。大手機械メーカーに勤め、海底で作業する8足ロボットの開発に携わった。「こちらは見栄え良くきれいな花を咲かせたい一心だけれど、向こうは子孫を残すことを一番大事にしているのだから、洋蘭栽培は奥深い。若い人にも洋蘭の魅力を知ってほしいですね」

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