新型コロナウイルスの感染拡大を受けて今年2〜3月に延期されていた大磯・二宮・中井町の町立小中学校の修学旅行が、緊急事態宣言の再発出により厳しい判断を迫られている。
大磯町と二宮町の小学校では、今年3月3日から1泊2日の日程で予定していた日光での修学旅行の中止を、1月5日の中郡校長会で決定した。中郡では例年5つある町立小学校が「梯団」を組み、修学旅行生が同じ専用列車を利用して出かけている。本来は昨年5月の実施を予定していたが、感染拡大を受け日程を大幅に延期して状況を見守ってきた。大磯小学校の青木弘校長は「コロナの収束を願い、ぎりぎりまで粘ったが叶わなかった」と苦渋を滲ませつつも「県内外への日帰り旅行や校内レクリエーションなど、各校で今後の感染状況に応じた様々な代替行事を検討している。保護者の意見も聞きながら、何らかの形で子どもたちの思い出になる行事を作ってあげたい」と力を込める。中井町の小学校は、行き先を日光から静岡県の久能山東照宮や登呂遺跡に変更して昨年12月に実施済み。
宣言延長で計画見直し
例年5〜6月に2泊3日で京都方面を訪れていた3町の町立中学校は、それぞれ日程や行き先を変更して修学旅行を計画していた。大磯町では今年2月に1泊2日の日程で大磯中学校が東京ディズニーランドなど千葉方面、国府中学校が善光寺など長野方面を予定していたが、年明けの緊急事態宣言を受けて中止を決めた。大磯中の高沢研司校長は「代替行事も検討しているが、今後の感染状況次第でどこまでしてあげられるか」と頭を悩ませる。二宮町では二宮西中学校が、昨年10月に京都方面への修学旅行を決行。二宮中学校は今年2月23日に愛川ふれあいの村、24日に富士急ハイランドを訪れる日帰り旅行を予定しているが、「緊急事態宣言が延長されれば延期せざるを得ない」と松本雅志校長。中井町の中井中学校も2月24日から2泊3日で京都方面の修学旅行を予定していたが、緊急事態宣言の延長がほぼ確定したことで「現状は未定」(小塚亮一校長)に。1泊2日の山梨方面への旅行や中止なども含めて、今後の感染状況や保護者アンケートの結果を参考に検討し判断するという。
※記事中の情報は2月1日時点。緊急事態宣言の延長や今後の感染状況で変更の可能性がある。
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