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3・11から10年 未曽有の災害が残したものは

社会

公開:2021年3月12日

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防災行動訓練をする国府小の児童
防災行動訓練をする国府小の児童

 2011年3月11日に発生した東日本大震災。未曽有の大災害は、被災地から遠く離れたこの地域にも防災に関する課題を突き付け、多くの変化をもたらした。震災から10年の節目に、その現状を追った。

 震災発生後、避難所の運営支援などのため全国の自治体が被災地へ人員を派遣した。大磯町でも1年間に27人の町職員を送っている。11年7月に中崎久雄町長と宮城県石巻市を訪れた総務課危機管理対策室長(当時)の原俊清さん(現・危機管理対策担当参事)は「地震と津波に襲われた街は建物が失われ、慰問に訪れた病院すら地盤沈下しているような状態だった」と目にした光景を振り返り「今年2月に発生した大きな地震のように、次にいつ起こるのかわからないのが自然災害。自分の身を守るために、日ごろから備蓄品の準備や自宅の安全確認などを行ってもらいたい」と呼びかける。

 震災後、県が北浜海岸に津波避難タワーを建設し、町でも津波ハザードマップや標高マップの作成、各地に海抜表示板の設置や津波避難ビル・場所を指定した。また、従来の防災訓練に加えて津波避難訓練も実施するようになり、教育施設では発災時にまず身を守るための基本動作をとる「防災行動訓練(シェイクアウト)」を定期的に行っている。今年3月の訓練にも約4400人が参加した。8日に実施した国府小学校では、訓練が始まると児童らがおしゃべりをぴたっと止めて、素早く机の下などに潜り込み頭を守る体勢をとった。「かつての防災訓練では、おさない、かけない、しゃべらない、もどらないの『おかしも』の約束でしたが、現在はこれに、あたまをまもる、まわりをよくみる、たかいところへひなんする、を加えています」と秋山実校長。小学4年生の社会科の授業に過去の地震や町の災害対策について学ぶ時間はあるが、震災を経験していない子どもたちに、いかに現実味をもって伝えられるかが近年の課題だ。秋山校長は「震災の時、自分で判断して避難行動をとり助かった人がたくさんいる。自分の身を自分で守ることを訓練を通じて繰り返し伝えていきたい」と思いを語った。

震災の写真展示

 二宮町図書館では「東日本大震災をふりかえる」をテーマに、被災地の図書館の支援活動に関する記録写真を展示中だ。日本図書館協会から借りた25点。津波の被害を受けた図書館やボランティアによる本の救助作業、避難所での図書館活動などの様子を伝える。震災当日の二宮町図書館内の写真なども併せて紹介。3月21日(日)まで。

 1階展示テーブルと2階特設展示コーナーでは、防災・震災の関連図書を3月28日(日)まで並べている。親子で防災を学べる子ども向けの本も。

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