新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、毎年５月に大磯町で開催されている「相模国府祭（さがみこうのまち）」の中止が発表された。昨年に続き２年連続。
６社の宮司や総代ら関係者からなる類社会で協議を重ねてきたが、現在の状況下で多くの人が見物に訪れる祭典を行うことは難しいと判断。神揃山や馬場公園での行事を中止し、神事のみ神社関係者だけで執り行うこととした。六所神社では「来年こそは盛大に開催できれば」と願う。
相模国府祭は、奈良・平安の頃に相模国の行政長にあたる国司が、天下泰平と五穀豊穣を神に祈ったのが始まりといわれる。県内の６つの大社（寒川神社、川勾神社、比々多神社、前鳥神社、平塚八幡宮、総社の六所神社）が参集し、神揃山や大矢場（馬場公園）などで神事を催行。「座問答」や「鷺の舞」などの古式ゆかしい神事を今に伝える祭典として県の無形民俗文化財にも指定され、毎年大勢の見物人で賑わいを見せていた。
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