千葉県で4月に開かれた「2021 DUNLOP CUP 全国選抜ジュニアテニス選手権関東予選大会」で、大磯テニスアカデミーに通う井出璃々菜さん(桐光学園中学校1年)が12歳以下女子シングルスで7位に入賞し、関東代表として全国大会初出場を決めた。
これまでの同カップでは県大会止まりだったという井出さん。今回は過去に対戦した選手を参考に、小柄でも力強いショットを打てるよう、自宅でもプランクなどの体幹トレーニングに励んだ。そうした努力が実を結び2月の県大会で準優勝を果たし、4月の関東大会初出場を勝ち取った。
「目指すは優勝。強いショットだけに偏らないよう、緩急をつけていこう」と臨んだ関東大会。1試合目こそ緊張で思うようなプレーができず接戦となったが、2試合目以降は自分のペースを取り戻して危なげなく勝ち進んだ。壁が立ちはだかったのは準々決勝、体格で勝る相手の力強いショットに苦戦を強いられた。守りを固めながらチャンスを待ち、一瞬の隙を逃さず攻撃に転じる作戦で一時は試合を優位に進めたが、後半から警戒した相手選手のミスが減り、僅差から逆転負けを喫した。「強いショットに押されて前に出られなかった。負けてくやしかったけれど、自分もどんどん前に詰めていって試合を進めるような戦い方を見習いたい」と敗戦を前向きにとらえ、その後の順位決定戦に気持ちを切り替えた。1勝1敗の熱戦の末、7位に入賞。全国出場の夢を勝ち取った。
着実に成長
全国大会は5月13日から16日まで千葉県で開催される。日本各地から選抜された32人の選手が出場し、井出さんは関東代表11人の1人として、その頂点を目指す。「試合の色々な状況を想定した練習を重ねて、まずは初戦突破を目指して頑張りたい」と意気込みを語る井出さん。指導する小野峰樹ヘッドコーチは「大会ごとに着実に力をつけている選手なので、全国の舞台でも上位入賞が狙えると期待している」とエールを送る。
もう一つの関東7人が出場
また、井出さんは3月末に開催された県テニス協会主催の「第41回神奈川県ジュニアテニス選手権大会」でも12歳以下女子シングルスで5位、ダブルスで優勝を果たして、7月に開催される関東大会への出場を決めている。
この大会には、県大会で好成績を収めた同アカデミーの6人も出場権を手にしている。出場選手は16歳男子シングルスで外池智稀さんと曽根大洋さん、14歳女子シングルスで遠藤寛果さん、12歳男子シングルスで深津陽太さん、14歳女子ダブルスで布川優さんと渡邊菜優さん。開成町立文命中学校3年生の外池さんは「自主トレなどを地道に継続して大会に臨み、全日本出場を目指したい」とメンバーを代表して意気込みを語った。
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